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    『んっ!?』な絵本

 先月、「文学史探求の会」の松田さんから、お嬢様の有比さんが描かれた絵本を謹呈していただいた。
 この絵本は、窓に映る四季折々の風景のなかに、ある朝、奇妙な生き物「んっ」が現れる。もちろん架空の生き物。四季が推移していく中、その生き物も変わっていく。ユーモアあふれ、親しみを感じさせる。
 作者の有比さんのプロフィールは、個人的に伺っているが、奥付には簡単に「小さい頃から絵に親しみ現在に至る」とだけある。幼少の頃から、ピアノを習い、先生から才能を認められるほどであった、と聞く。その後、絵に親しみ、日本画を描き、そのデッサンには確かさが認められる。さらに色彩感覚にすぐれ、『んっ!?』に描かれた窓から見える風景は、とても繊細である。 処女作にしては完成度が高い。
 同業者の立場からいえば、この本を担当した編集者は有比さんのオリジナリティーを理解していないように思える。彼女の才能を見抜いていない。もし私が担当者であったならば、この本は処女作にはしない。せいぜい第3作ぐらいに出すだろう。いっけん、この本は奇麗に見えるが、造本という立場からみると、いささか不親切な気がする。編集者は、最初の読者であり、また読者の代表であり、もっとも厳しい読者でなければならぬ。
 それはともかく、読書子は単純に有比ワールドを味わってほしい、とこいねがう。そして新人の絵本作家の門出を見守り、読者が作家を育てて戴きたい。
 この本は子供でけでなく、むしろ大人が読んで欲しい。人生の途中でおき忘れてしまったものを、ふと思い出すことだろう。
 『んっ!?』な生き物とは果して何者か。もしかして、ほら! 皆のすぐそばにもその奇妙な生き物が住んでいるかもしれない。
 『んっ!?』絵・文 松田有比  
 文芸社定価(本体1000円+税)

 
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