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 安保法案が国会に提出された。それも1972年5月15日、43年前に沖縄が本土復帰の日に。
 戦後もっとも幼稚な安倍内閣は、日本を「戦える国」に着々と準備を進めている。
 数年前に、初めて安倍が首相に就任した時「美しい日本」を掲げたが、気の弱さと貧弱な政策から、退陣を余儀なくされた。しかも仮病を使って。
 再び首相に返り咲くと、こんどは誰に洗脳されたのか知らぬが「強い日本」を標榜。今回の安保法案が成立すれば、いままで憲法第9条の制約で、アメリカの要請を断ってきたが、これからは堂々と集団的自衛権を行使できる。つまりアメリカの要請に対して断れる理由が失われ、すべてアメリカのいいなりになることは間違いない。自衛隊は安倍晋三の言う立派な「わが軍」に生まれ変わる。
 沖縄は、しばらくアメリカの施政権下に置かれていた。だが、日本国憲法第9条があることから本土復帰する運びとなった、と愚生は聞いたことがある。安倍晋三は日本丸を軍国主義に舵を取った。永年日本が堅持してきた平和憲法を切り崩しされたことで、本土復帰の原点に戻って見れば、沖縄はもはや日本から独立する選択肢ができた、と愚生は考える。基地問題しかり、沖縄県民の苦痛は計り知れぬ。翁長知事をはじめ県民は、日本国から決別の時が来たことを感じてもらい、沖縄は琉球王国に還るべし。
 安倍首相は「アベノミックス」と称して、大企業のみに恩恵を与える政策で、大企業に支えられてやりたい放題の政権運営をしている。それも「粛々と。
 これから日本は、軍事大国のアメリカの傘下に入り、戦場で血を流すことが合法的に日常茶飯事に行われだろう。今のの子供が大人になった時、徴兵制度が行われ、彼らが戦場に立つ日は近い。大学生は神宮球場に集結して学徒出陣として、お国のために命を落とす。
 日本はやがてアジアから孤立していくだろう。大日本帝国になる日は、もうそこまで来ている。安倍内閣にエールを贈る。
 これでいいのか。ニッポン。安保法案を廃案に追い込むために国民が阻止すべし。

 
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 『ぱしゅみな』は、2000年8月に刊行された平塚宣子さんの第一歌集である。書名は、「あとがき」に著者が「デパートで何気なく手に取ったパシュミナストール、その素材のもつ風合いが私の心に触れてくるのを感じ」とあるように、平塚さんにとってよほどその語感が心地よく、印象的だったことだろう、それが由来。

  ぱしゅみなにおもへば遠くネパールの山羊の柔毛に春の風吹く

 平塚さんが短歌を作ろうと思ったきかっけは、万葉講座に出席したおり友人の誘いを受けて、1976年12月に初めて歌会に参加して以来、31文字の世界に傾倒した。したがって、この歌集の底流には、短歌を作りはじめて20年、蓄積が滔々と流れている。20年のあいだに作られた歌の中かで珠玉の歌が選び出された。多くの歌から選択するのも歌人としてのセンスの良さが解る。

  喉ぼとけの下のボタンを外しつつ「短歌はつまり」と切り出せるやつ
  かみ合はぬ雨夜の空気つんとして背なか合はせに咲くしくらめん
  紅筆にたつぷりつけし春のいろくちびるに置くまでのときめき
  いつさいのイントロなしの講演のこれぞ美意識ドナルド・キーン氏

 これらの歌は、女性の視点から描かれ、じつに洞察力の鋭い歌でありながら、どこかしら笑いが漏れてきそうである。今から15年以前の歌とは思えない斬新な発想で、じつに心地よい。
 平塚さんは若い時から心臓を悪くし、慶応病院でも3本の指に入るくらいの患者であり、それを克服したのは、本人のつよい意志と家族の協力があったからであることは、言うまでもない。なによりも、歌を作ることが良き薬だったことだろう。しかしこれらの歌には悲壮感はない。一首一首が平塚さんにとって最後の歌という気持ちで作られたのかもしれない。 

  わたくしは十歳齢を重ねたり人工弁も十歳となる
  胸と胸合はせば哀し人工弁移りて君に金属音たつ
  夢ならぬ山頂踏めば人工弁しきりに動くを撫でてやるなり
  わが感情われよりさきにキャッチして人工弁の音高まりぬ

 いつしか愚生は平塚さの歌をこう評したことがあった。「大胆かつ繊細な歌」と。平塚さんはその言葉が気に入ったようで、「わたしO型なの」と言っていたことを思い出す。

  投球の術もさまざまああ嘗て東尾投手は顔にて投げたり


 平塚さんはその後、第二歌集『 れいんぼーぶりっじ』を刊行。こちらも感性豊かな歌群が並ぶ。愚生は五月に入りさわやかな風が吹き込む書斎で『ぱしゅみな』を読んでいる。刊行から15年経った今でも新しい。名著に相応しい歌集だ。

  
平塚 宣子  現代短歌「舟の会」会員、央短歌会会員
  
 




 

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