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 佐藤多佳子著『一瞬の風になれ』はさわやかな青春小説である。
 老境に片足を入れた愚生は、十代のころ青春ドラマが流行っていた。例えば「これが青春」「われら青春」などは高校のサッカー部、ラグビー部を舞台にしたもの。
 さらに「俺たちの旅」「俺たちの勲章」などの「」シリーズは「オレオレ詐欺」の先駆けでなく、こちらは少し年齢があがり、大学生以上の生態を描いたもの。

 『一瞬の風になれ』は春野台高校の陸上部を舞台にした小説である。
 主人公の俺(新二)と幼馴染の連が陸上部に入り、インターハイを目指す話である。

 愚生が十代のころは青春ドラマやスポーツ根性ものがなぜか流行った。作者の佐藤さんは愚生より二歳年上で、おそらくそれらを見て一喜一憂したかも。ちなみに佐藤さんは、偕成社から刊行されていた『MOE』という童話月刊誌の文学賞を受賞している。受賞作は「サマータイム」。愚生は『MOE』を創刊当時から購読していたので、受賞作を読んでいた筈。

 親友の連はまさに天才アスリートであった。一方、新二は中学生のときはサッカーのクラブチームで活躍していた。兄は日本代表候補のサッカー選手。高校卒業と同時にプロチームに入いるほどの実力者。新二は兄ほどサッカーセンスが無いと悟っていた。そんな新二の試合を見た連は彼のスプリンターとしての才能を見抜いていた。
 春野台高校に入学し、ふたりは陸上部の門を叩いた。連は天性に恵まれ、中学時代ではスプリンターとして名を馳せていた。だが、天才と称されるものほど努力を嫌う。例えば合宿では練習について行かれず脱出を図る。食事は好き嫌いが激しく食は細い。練習は休む。試合も。新二は努力型で、練習によって潜在能力を引き出してゆく。
 そんな連は試合で辛酸をなめるにつれて、練習に打ち込むようになる。新二は変わりゆく連とともに練習を重ね、記録を伸ばしてゆく。いつしか新二は連をライバル視するようになっていた。連に勝ちたいと思う気持ちが芽生えてゆく。
 陸上部はさほど有名ではない春野台高校に、しだいに実力を兼ねそろえた集まるようになり、リレーではライバル校に勝つための人材がが揃う。選手層が厚くなり、新二と連が3年の時にリレーで全国大会出場(インターハイ)を狙えるだけのチームに成長してゆく。そして……。といった内容。
 チームの成長と選手としての成長。まさに十代の若者の理想像を描く本書は、高校生にお薦めの一冊。この本は全三巻。電車の中で少しずつ読みちょうど一週間で一冊のペースで読了。

 追記
 『一瞬の風になれ』を読み、愚生のボケ防止にいい刺激となった。もう一度青春しよう、と思う。ジョギングシューズでも買おうと思ってしまったほど。だが、このブログを入力中「青春」と打つところ「清酒」と何度打ち間違えたことだろうか。やはり愚生には酒の方がよさそうだ。
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