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 『園芸家12カ月』は紛れもなく迷著であるに異論はあるまい。
 著者のカレル・チャペックはチェコの作家・戯曲家でもありながらも、こよなく花を愛した。それが実体験となって『園芸家12カ月』というエッセイになった。
 チャペックは大の園芸家であった。本書を読めば彼の園芸好きか、が一目瞭然である。なにせ、このエッセイには280種類の植物の名が登場する。園芸専門書に匹敵する程で、しかも実にユーモアに富んで文章が綴られている。残念なことに愚生は、花の名前が書かれていても、どんな花なのか知らない。よって、イメージすらできない。
 この本はユーモアが富んでいるの述べたが、チャペックは実に園芸には精通していることであろうか。また良く観察している。

 素人園芸家になるには、ある程度、人間が成熟していないとだめだ。
 本当の園芸家は花をつくるではなくって、土をつくっているのだということを発見した。
 園芸かは、植物をいじる商売だとは思っていない。一つのサイエンスであり、かつ芸術家だと思っている。


 園芸家は年中忙しい。土を耕し、肥料を与えて土作りをし、ようやく種を蒔く。そして水やり、除草などを繰り返して花が咲く。咲いてからも支柱を立て、追肥を与える。秋になり庭の花が枯れてしまうと、来年何を蒔こうか思案する日々。だから「急に園芸家は思い出す。たった一つ忘れていたことがあったのを。―それは、庭を眺めることだ。」と語るチャペックの声が聞こえてくる。
 近年はガーデニングブームである。ガーデニングは西洋から来た文化ではなく、元祖は日本の文化であった。江戸時代、江戸の町には大名屋敷が点在した。そこの広い敷地には庭園作られた。参勤交代で江戸に来た、地方の大名が故郷の木などを持ち寄って、移植した。庭には故郷の山に見立てた岩を置き、小石を敷き詰めたりして故郷の風景を造園した。
 チャペックの庭は、日本のそれとは大きく異なるが、花を愛する気持ちは変わらない。
 園芸に興味を持ってる人は、晴耕雨読のごとく、晴れたら土を耕し、雨が降ったら本書を読んで、心を耕してほしい。


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