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              祝「うた新聞」創刊


 あたかもそれを祝福するように、まんめんの笑みを浮かべた桜が咲きひらいた。うららかな陽気に誘われて、ついうとうととしているさなかに「うた新聞」が届いた。
 4月にあらたに月刊の短歌総合新聞が創刊された。編集兼発行人は「いりの舎」の玉城入野氏である。長年、短歌新聞社で編集者として第一線で活躍されて、旧蠟に詩歌専門の出版社「いりの舎」を立ち上げ、すでに歌集『青白き光』を刊行され、話題となっていることは、周知のとおりである。 実力派の編集者である。
 記念すべき「うた新聞」の創刊号を飾る、1ページ目には「今月の巻頭作家」の欄に、短歌界を牽引する馬場あき子さんと清水房雄さんの作品がそれぞれ15首が、据えられている。
 余談だが、馬場さんは小生が蟄居する柿生に住まっておられ(同じ町内で)、短歌の他に能にも造詣が深い。いつしか国立能楽堂で、西野先生が書かれた新作能「草枕」が演じられるまえに、馬場さんとの対談があった事を思い出す。一言ひとことに重みと鋭さあった。馬場さんの歌には、ゆったりとした謡曲の調べに似たリズムが感じられる。

 「天も花に酔へりや」といふ小謡に下級藩士は野にて酔ひたり

 江戸時代では、謡は武士の必須の教養であった。参勤交代で、地方から集まった武士たちは、それぞれのお国訛があったが、謡の文句は彼らにとって共通の言語であったであろう。江戸城の近くにある武家屋敷では、謡の文句が日常語のごとく耳にしていたであろう。
 この歌は麗らかな春の気分に満ち、朗々と「天の花に酔へりや」と謡う。
 江戸時代では、謡曲の文句を裁ち入れた俳句が多く詠まれた。とりわけ岩城藩の大名、内藤風虎は。風虎の屋敷は溜池にあり、そこは文学サロンとして開放された。知的空間として多くの俳人を輩出した。その中には松尾芭蕉もいた。俳諧は坐の文学と言われ、さまざまな人との交流が行われていた。
 今年の冬は例年になく寒く、桜が咲くのを待ち侘びていた。こうして咲き誇る桜日和に「うた新聞」が創刊された。 本紙も交流の場であることに代わりがない。
 「うた新聞」の内容をごく簡単に紹介しよう。
 1ページ目「今月の巻頭作家」「巻頭評論」
 2ページ目「添削授業」「作品時評」
 3ページ目「今月のうたびと」「歌壇時評」
 4ページ目「在郷歌人の肖像」
 5ページ目「作品集」
 6ページ目「書評」
 7ページ目「トピック・案内」
 8ページ目「各地リポート」
 本紙はパブロイド版8ページでありながら、読みごたえのある、充実した内容である。編集後記の一節を引こう。

 小紙は、短歌を文学として捉えるとともに、各地方の短歌作者の交流の場にしていきたいと考えております。

 中央と地方の短歌作者の交流が大切である。また、歌人らは結社だけに留まらずに、結社間の交流が積極的に行われるべきである。本紙の使命はそこにある。もちろん、短歌のみならず、俳句作者との交流も期待したい。
 そして高校や大学で短歌を作っておられる若者も本紙に登場して、短詩形文芸に新風を送ってほしい。
 「うた新聞」がこれから発展しすることは、短歌や俳句を嗜む人が増えて、活気づくことを意味する。願ってやまない。


<購読方法>
年間定期購読は送料・税込で4,800円です。
電話 03-6413-8426
FAX  03-6413-8526
までお申込みください。


うた250
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