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     研究者の実態について
 大学の非常勤講師の年収が、去る3月2日の東京新聞に掲載されていた。それによると、年収149万円以下が19.6%、150~299万円が33.4%(2007年)で、平均年収は300万円ほどである。
 フランス語やフランス文学を教える、非常勤講師の50代のある男性は、複数の大学で教えている。一齣当たり月2万5千円、1回の授業に換算すると6千円程度となる。授業のための準備やレポートなどの採点に掛かる時間は、労働時間には考慮されない。しかも講師の場合、研究室はない。自宅が研究室の代わりとなる。本代やパソコンやネット接続に掛かるランニングコストは、すべて自腹である。
 また、同じく東京新聞(4月13日付け)には「職にあぶれる若手研究者」と題して、ポストドクターについての記事が載っている。政策もあって、大学院在学者が1991年には9万9千人であったが、2011年には2.8倍の27万3千人と増加している。博士課程を修了し、さらに研究を目ざす人は、ポストドクターとなって、研鑽を積み、大学教員や研究機関などの常勤のポストに就く、というシナリオを描いていただろう。だが、実態は「常勤教員を想定していた博士の多くが職にあぶれ」ている、という厳しい現実が待っている。
 大学の授業の半分は、非常勤講師が行っているのだが、ふたつの記事から、現実が浮き彫りにされた。小生は学生のころに講師の方に、多くの学恩を蒙り、これらの記事を読み、人ごとではいられない。ましてや『近世文学研究』を発行しているゆえになおさらである。


    研究者支援に向けて
 いつぞや小生のブログでも書いた事だが。
 古典文学は文化遺産であり、それを研究する方が大勢おられる。松永貞徳は、公開講座を開いて、学問の大衆化を図ったように、文学研究の大衆化が必要ではなかろうか。
 古い話だが、フランスのミッテランが、日本の首相に「おくのほそ道」の事を訊ねたら、その質問に答えらなかった。それいらい、ミッテランはその首相とは一言も口も利かなかったという話がある。
 ミッテランは日本贔屓で知られているが、優れた日本の古典を、もっと日本人が身近に接するような環境整備も必要であろう。文学研究が大衆化すれば、若手研究者の活躍の場が増えることは、間違いないだろう。
 『近世文学研究』を発行していて、感じることは、とりわけ厳しい環境に置かれている研究者に対して(理想はNPOでも立ち上げて)、『近世文学研究』を通じて支援していければ、と考えている。どのような形で支援すればいいのか、模索中であるが。何人か集まればNPO法人化にしてみたい。それによってぐっと視界は開ける。若手研究者の発表の場を提供し、さらに講演会を開催し、彼らを講師とすることも可能でではなかろうか。どなたか共感して下さる人がおられれば、ご一報願いたい。ちなみに『近世文学研究』の編集を無償で行い、その売上の全額を若手研究者のために援助している(購読者が少ないので金額としてはわずかであるが)。
 本誌の定期購読を希望する方が身近におられれば、ご紹介して戴きたい。

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