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    若手研究者の窮状に反響

 今日の「東京新聞」に、「若手研究者の窮状に反響」というの見出しがあり、次のような書き出しから始まっている。
 生活面で二度にわたり、低待遇の非常勤講師や定職に就けない若手研究者を紹介したところ、同じように苦しむ読者から反響が寄せられた。
 先月、小生のブログでも「東京新聞」の記事を紹介したところ、大変多くの方が関心を寄せてくれた。国際競争力を高めるため、大学院重点化が行われた。それによって、大学院在学者数は、数年で3倍近くまで増加したことは前回書いた。しかしながら、大学院修了者の受け皿が用意されていなかった。その為、非常勤講師すらなく、幸い職に就けても、雇い止めにあったりしている。雇い止めの理由は以下の通り。
1 科目がなくなった。139人
2 他の人が担当することになった。137人
3 科目は残ったがコマ数が減った。123人
4 最初から期限が決まっていた。76人
5 いやがらせとして。53人
6 学校や学部がなくなった50人
7 不明・説明なし。81人
 *「関西圏大学非常勤講師組合」など6組合の調査結果。
 この結果を見渡してみると、多岐に亘っているが、科目の減少による雇止めが大半を占める。100人乗りの船に150人の講師が乗っている訳だから、一人当たりのコマ数が減少してしまう。
 時代のニーズに合わせ、授業が多様化し、従来の概念では収まりきれない新たな学問が増えてきている。数日前、これも「東京新聞」で、某W大において「恋愛学」を扱う授業が人気を博している、と大きく取り上げられていた。受講者は、定員の数倍らしい。あぁ、大学の授業も変わってしまった。
 「文学部」とか「日本文学科」という名称が、次々と消えていく。いまの時代では「文学部」を志願する学生は、稀なのであろう。このような変化によって、文学を専門とする講師の需用が減ってきている。 
 また少子化に伴い、定員割れする大学が、今後増えていく。そこで大学側は、就職率を高め、学生を呼び込もうとしている(もはや大学は社会の予備校になってしまった)。大学の授業の半分近くを、非常勤講師が支えていることを知りながらも、国も大学側もなんの対策を講じてこなかった。その結果、今の非常勤講師の低待遇に繋がっている。 
 こうした現実を踏まえ、低待遇の研究者をどのように支えていくべきか、具体的にどのような支援が有効か、早急に考える必要がある。
 幸い研究書を取り扱う書肆には、良心的なところが多い。いま、研究者の置かれている境遇を直視していただき、本づくりだけでなく、大学と共同で考えていただければ、と思う。メタボじゃなくて、太っ腹な笠間さん如何でしょうか。例えば、団塊の世代が退職し、彼らを対処とした講座を企画し、積極的に若手の研究者を活用することも、いいのではなかろうか。やはり有志らがNPOを立ち上げて、既存の企業と一体となって、支援体制を構築すべきかも。
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