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  キーン先生 日本人の半生 いかがですか

と題して、ドナルド・キーンさんの近況が「東京新聞」朝刊の一面に載っている。
 3月に日本国籍を取得した、ドナルド・キーンさん。キーンさん(ちっと馴れ馴れしいかな)は昨年、東日本大震災を機に日本人になりたいと決意して、国籍を取得したのだ。日本名は「鬼怒鳴門」つまり鬼怒川と鳴門海峡を組み合わせて、「キーン・ドナルド」。
 キーンさんは、今年卒寿を迎えたが、研究活動は頗る旺盛である。
 八月には『正岡子規』(新潮社)と全十五巻の著作集第五巻が相次いで刊行された。小生はキーンさんの『日本文学の歴史』を座右において、愛読している。少し前に文庫本にもなっているが、前者は数多の図版が載せられているので、こちらを利用している。暇みては拾い読みしている。とりわけ近世篇では、俳諧史を手際よくまとめられておられ、概観するのに役立つ。また俳諧の発句を英訳しているのが、面白い。
 最近は古典文学を読む学生が少ない。否、学生に限らず日本人が古典文学離れしている。
 キーンさんも曰く「源氏物語の英訳本は三種類あって、よく売れている。外国で読まれているのに、なぜ日本では読まれないのか…。近松も井原西鶴も。教育がおかしい。外国で認められる日本文学が日本で認められるように、もっともっと言いたいです。」と。 まったく同感である。最近の教育現場では、理数離れを阻止しようと、盛んにそちらに力を入れている。しかし、数学に大切なのは計算能力だけでなく、情緒や想像力が大切なのだ。俳句で5・7・5であれほど多くの事を表現出来るのは、日本だけであろう。文科省はゆとり教育の失敗を、今度は理数離れに力点を置いた方針になり、国語教育が疎かにしている。いずれまた失敗に気づくのも、時間の問題である。
 昨年から今年にかけて、井原西鶴に関する本が、中島隆氏、田中優子氏から相次いで刊行された。西鶴の経済小説から学ぶところは、多いだろう。ビジネスマン必携の書である。
 文科省は古典文学離れに力を入れるべきである。
 今日、9月9日は重陽の節句である。菊の花を愛でて(咲いていないが)、盃に月を浮かべて、酒を呑もう。「菊花の契り」を読みながら。

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